塊根植物用の棚を設計&DIY

こんにちは!コーデックスにハマっている店長の吉田です!
家族にサボテンと言われますが、これはサボテンじゃないと説明しても全然伝わりません笑
育てているのはパキポディウムやパキプス、センナなど実生の株ばかりです。
現地球は昨年購入したグラキリスとチレコドン・ペアルソニーくらいです。

気温が上がってきたので外で植物を管理し始めたのですが、
北陸は雨が多く外に出したり引っ込めたりと大変なため、
塊根植物用の屋根付きの棚を作ることにしました。
LEDやサーキュレーターよりも太陽光や自然の風で育てたかったのもあります。
実生の植物を葉焼けさせたりと初めての季節に苦戦しています(笑)

目次

屋外用の植物棚を設計

設計するにあたって考えたこと
・極力シンプルにして部材を減らしお金をかけない
・いちいちベランダに出るのが面倒なので中の窓から水やりや管理ができるようにする
・二段にして一段目にも日光が当たるようにする
・屋根をつけて雨が当たらないようにすること 等々

設計に使用したのはjwcadというフリーソフトで学生のときからよく使っていました。
私は実際に作ることよりも、どんな感じにしようとか考える時間の方が好きです。

最初棚板の部分はメッシュパネルを使おうとしていました。
壁とかに取り付けて商品をかけたりする金網です。
小さいサイズなら100均とかでも売ってるやつです。
網を棚板に使うと、光も通すし、通気性もいいので網の一択でした。
サイズがたくさんあり、300*900mmサイズもあったので丁度いいなと考えました。
丁度メッシュパネルがお店にあったので試してみることにしました。
実際に網の上に鉢を置いてみると網目の間隔が大きすぎて、
プレステラ90くらいの大きさの鉢だと不安定なことがわかりました。
だったらメッシュパネルの上にシステムトレーを置けばいいのかと考えましたが、
サイズが気になったのでホームセンターに測りにいく事にしました。
エキスパンドメタルもかっこいいですが、売っているサイズが大きすぎるし、
切るのも大変だし、エキスパンドメタル単体では曲がるので補強したりを考えると
候補にはなりませんでした。
網自体に強度があった方が、楽に作れると思ったので。

ホームセンターについてトレーを探しましたが売っていませんでした。
システムトレーの代わりにカゴトレーというものを発見しました。
値段も80円とすごく安くて、これは棚に使えると思い2つ購入しました。
帰ってカゴトレーの寸法を細かく測り、カゴトレーがそのままはめられるような棚を設計しました。

図面はこちらです↓
植物棚カゴトレー

材料を購入

設計図を持って再度ホームセンターへ。近くにあってよかったです。
必要な材料を購入し、寸法を指定してカットしてもらいました。
機械で正確にカットしてくれるので、私はDIYするときはほぼカットは自分でしません。
色々と面倒くさいので笑
1カット50円ほどです。
屋根の材料はポリカーボネートを使用する事にしました。
ポリカーボネートの特徴は割れにくい、光の透過性が高い、耐候性が高いなど、植物用の棚にピッタリです。
丁度いいサイズがなく1820*910*4.5mのサイズを購入しました。
材料は合計で5000円ほどでした。
ポリカが一番高くて3000円でした。

木材はこれで全部です。左上のトレーが4つ載せられます。
30*30*2000の垂木5本と
60*15*2000の胴縁1本を購入しました。
植物用の棚材料

組み立て

次の日早速組み立てに取り掛かりました。
一人での作業なので、このクランプがあったら作業が捗ります。
部材を直角に固定できるので、ビスが打ちやすいです。

設置場所はベランダのため水が流れるように勾配がついているので、水平器で確認しました。
とりあえず低いところに合わせて作って、後から設置してみて足をカットします。
植物用の棚仮置き

仮置きしてみました。長い方の足2本を1cmずつカットして前後左右が水平になりました。

植物用の棚

トレーと植物を載せてみるとこんな感じに。
かなりいい感じです!
トレーが木の枠にハマり、そのまま棚になります。
トレーに荷重をかけると変形しますが、
角がしっかりしているので落ちる心配もなさそうです。
雨が激しいときはトレーをそのまま室内に入れられるので管理も楽そうです。
上の段をもう10cmあげて、下の段の奥まで直射が当たるようにしてもいいかなと思ったのですが、
面倒くさいのでこのまま試してみることにしました。
元々トレーとトレーの間に横材を入れる予定にしていたのですが、
無かったら真ん中にトレーを置けて雨に濡れにくくできるなと思い、
付けませんでした。現在トレー四つ分も植物ないですしね。

塗装

塗装も最初はしなくてもいいかなと思っていたのですが、
塗料とローラーが余っていたので塗る事にしました。
バターミルクペイントバターミルクペイントという塗料で、以前お店の棚を作った時に使用しました。
この塗料の特徴は乾くと耐水性があることと、環境や健康に配慮した安全な塗料で屋内外で使用できることです。
アメリカ生まれの塗料でこの缶のデザインもいい感じです。
ちなみに私は塗装が嫌いです笑
汚れたり大変なわりにうまくいかないので。
今回も2時間くらいかかって嫌になりました。

屋根を取り付け

ポリカをカッターでカットして屋根に取り付けます。
ビスは錆防止にステンレスを使い、ワッシャーとゴムワッシャーをかまします。
ゴムのワッシャーなんてあることすら知りませんでした。
売っててよかったです。
植物棚 植物棚

設置してみました

風が心配なので、とりあえず下段のトレーに重石を載せて強風の日に様子を見ようと思います。

植物棚

システムトレー24穴が丁度入りました

カゴトレーだけだと植物を置いたときにかなりたわみました。
植物を管理するのにシステムトレーが欲しくて買ってみたのですが、
試しに入れてみると丁度ハマっていい感じになりました。
元々そういう仕様なんでしょうか?

設置から2ヶ月

特に固定もしていないため強風が心配でしたが、今の所問題ありません。
かなり強風の日に観察しましたが、びくともしていませんでした。
屋根だけなので、風の影響を受けにくいみたいですね。
植物を載せておけばかなりの重しになりますね。

設置から3ヶ月

あれから植物も増え棚も埋まってきました。
センナとネグレクタが増えました。
上段右側は大きい鉢なのでカゴトレーがたわんでいます。
このままだと不安定なので対策が必要です。
下段に思っていたより日が当たらなかったので、冬の間に上段を10cm上げようと思います。
今のところ下段は播種や発根管理、挿木などに使用しています。
大体発芽し終わったら、棚から出して雨晒しにしています。

塊根植物棚
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